サッカー ロシアワールドカップ 日本対ベルギー レビュー



最高に良い試合だった

試合前に懸念されていたセネガル審判団も含めて、クリーンで有りながらも

熱く激しくぶつかりあった試合であった。


しかしあと一歩が遠かった
試合の終わらせ方と経験に経験と自力の差が出た
経験の差は監督にも有った、それが采配で別れた試合の流れとなった

残念な結果だけど見ていた人は満足できたんじゃないかな?
失いかけていた信用とファンを取り戻した内容だった!


試合全体をレビュー


負けた要因として言われているポイントは

  • 最後のコーナーキック、ショートコーナーで時間を使うべきだった
  • 西野監督の選手交代のタイミングと交代選手が悪かった
  • そもそも選手層の問題だった

他にもいろいろと言われていますが概ねこの三点が大きな理由と言われていますね。

それ以前の部分では、最初の失点で川島のポジショニングはやっぱり悪かった。
ゴールの右隅まで近づいてしまって後ろががら空き、アレだけ遠目に上がったボールに対してあの場所だと、折り返されたら届かないだろう。

実際にフェルトンゲンのボールはシュートではなく折返しが運悪く入ったのだと思うし、そこに全く届かなかったわけだ。結果的にGKにはノーチャンスだったと言われているけれど、ポジションの問題でGKのミスという指摘もかなり多い。

キーパーというのは負ける=点を取られる訳だから、負けた時点で責められることが多くて不遇なのは有るとしても、今回の川島は大会を通してポジショニングの悪さとキャッチングの下手さがモロに出てしまった。

セービングの良さも何度か光ったけど。



最後のコーナーキック

最後のコーナーは交代枠を残していることを考えたら時間を使うのが正解だ!
そういう意見もわかりますが、その後のカウンターの走りを見ても解るように、ベルギーは未だ余録を残している選手が何人かいました。
恐らくピッチ上に立っている日本の選手はそのことを感じていたと思います。

それもあってあそこで決めてしまいたかったのではないでしょうか?
交代枠が残っている事自体がそこまで有利な材料にはならない可能性が有り、延長でチャンスが来るとは限らないのでは無い、そう考えたとしても不思議ではないでしょう。

後からあのシーンを見返した時に私はそう思いました。
ピッチ上の選手はみんな点を取りに行ってたので、尚更そうなんじゃないかな?


柴崎交代は間違いとは言えない

ベルギーがフェライニを投入した時点で対応は決まっていて、そもそもルカクを一人で完全に消すほどの選手は世界中見てもそうそういなくて、そこで手数がかかっているのにフェライニもケアしなくてはいけない。そうしないと日本の苦手なパワープレイで放り込みされた時にゴール前で対応が出来なくなる。

つまり対応としては守備的選手を入れるしか無い
そうなれば前で組み立てをしている香川は外せない、左右のバランスも崩せない訳で柴崎しかいない。柴咲も疲れで足が止まりかけていたことも理由の1つだと思うしカードも貰っていた。ここで槙野という選択肢も有ったと思うけど、チーム自体は好調だったし大きくシステムを変えたくない・・・と言うことから山口を出す。コレが間違いかどうかは完全に結果論なので正直語る意味はないと思う。


選手交代のタイミングと交代選手

柴崎の交代で当然攻め手が少なくなり、ベルギーは圧力が少なくなった分前掛かりになり攻めてくる、この時点で酒井は足がつり始めていたけれど、西野監督はもう一度攻めることを選択。そのための交代が本田だった。

本田の交代に関しては、あの昔の絶好調時代を彷彿とさせるフリーキックが弾かれさえしなければ・・・なんだけど、まぁあれは運も悪かったしキーパーを褒めるべきでしょう。あのスピードと起動で止められたらどうしょうもない、さすが世界最高峰のGKクルトワだ。

守備の面で酒井宏樹(酒井H)を酒井高徳(酒井G)に変えるというのはどうだったのかは興味があるところで、実際に酒井Hは2失点目の時点でも付いてけなく成り始めていた。岡崎が故障していなければ原口の交代は本田ではなく岡崎という選択肢も有ったはず。

交代枠が残っていたのだから、ここは延長が見えた時点でも交代させてほしかった。
ディフェンスにフレッシュな選手が入っていれば、もしかしたら最後の場面で追いつける可能性もあったわけだし・・・

その選択ができなかった理由がもう一つ有る。
コレは監督自身が言っているが、ポーランド戦、最後のボール回しでの評価や自分自身の思い選手の思いそういった物を取り返したかった
コレが攻撃重視に行った理由でも有るらしい。選手もそうだったんじゃないだろうか?


選手層の問題については初めから解っていることだし語るまでもないだろう。
それを踏まえての作戦立てな訳で、選手層と言い出したらスタメンにだってルカクやアザールはいないのだし。
逆にベルギーの守備ではコンパニが試合感がないと言うか連携が取れないと言うか、完全に浮いてたな。一人で穴になってた。

そうそう、アザールと言えば先程の酒井Hの足がついていかなく成り始め、フェライニの対応も重なって自由を与えてしまった時間が増えた。コレもまた敗因の1つだろう。


結果的には地力の差、ルカクに二人付け続けられないしアザールにも二人付け続けられない、ハードワークと組織で上手くしのいでいたがフェライニの投入によって更に守備の枚数が足りなく成る

結果前半は対等だったが、後半はターゲットを絞れず2点目を取られ、疲れ果てたところでカウンターをもらって3点目
カウンター目的に投入されたシャドリがフレッシュなまま、目的通りに疾走して予定通りのベルギーだった。

足の速さで負けたのか?

そうではない。サッカーにおいて走りは重要だけれど、その前のポジショニング、走り出しの際の体を当てたりするテクニック、カウンターが来ると察知する危機管理力、ボールの出処を予測する想定力色々な要素が合わさってのことだ。


昌子が一生忘れないと語るほど悔しい思いを残し、芝生を叩き続けたシーンは我々サッカーフリークもまた忘れられないだろう

我々日本のワールドカップは終わったが、それでも日本は前に出た結果世界的な評価も上がったし、選手も出し尽くすまで戦えた



チームキャプテンの長谷部が代表引退を表明し、それを泣きながらインタビューに答える吉田

 

先輩たちの思いを叶えたかった、4年前の無念を晴らしたかったと語る昌子

3大会連続アシストとゴールの本田も代表引退を正式に表明したが、長友岡崎の盟友はさらなる挑戦を誓い

原口、柴崎、香川、昌子を中心とするであろう新体制に気持ちも切り替わっていくだろう

 

ありがとう日本代表!

これからも日本のサッカーを応援していきたい!

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